ヒアルロン酸
ヒアルロン酸注射(注入)のデメリットとは?知っておきたい注意点を解説
ヒアルロン酸注射(注入)は、メスを使用しないでシワやたるみの改善、気になる部位の形成など、さまざまな悩みが解決できる人気の美容施術です。
ヒアルロン酸注入はメリットが多い治療ではありますが、デメリットや副作用が全くないわけではありません。
安心してヒアルロン酸注入を受けるためにも、デメリットを理解したうえで施術を行うことが大切です。
この記事では、ヒアルロン酸注入のデメリットや施術前に知っておきたい注意点などを詳しく解説します。
ヒアルロン酸注入の4つのデメリット
ヒアルロン酸注入は、施術時間も短く、ダウンタイムも少ないことから、気軽に受けられる治療として近年希望される方が増えています。
周囲にバレにくい人気の美容施術ではありますが、安易に施術を受けてしまうと後悔する可能性があります。
ヒアルロン酸注入で挙げられるデメリットには、以下の4つが考えられます。
持続期間が短い
ヒアルロン酸注入で使用されるヒアルロン酸とは、元々体内に存在する物質で保水性が高く、皮膚や関節、目など、さまざまな部位で欠かせない成分です。
ヒアルロン酸はアレルギーのリスクが低く、安全性の高い成分と言えますが、注入後は少しずつ体内に吸収される性質を持ちます。
そのため、一度の施術で永久的な効果は難しく、注入後の仕上がりを維持するためには、定期的に施術を受ける必要があります。
ヒアルロン酸製剤の種類によって持続期間は異なりますが、約半年〜2年程度が目安となります。
仕上がりが不自然になる可能性がある
ヒアルロン酸注入はメスで切開せず、特殊な注射器でヒアルロン酸を注入していくため、簡単な施術と思われることが多いですが、医師の知識や技術力によって、仕上がりが大きく左右される施術でもあります。
注入する皮膚の層や角度、注入量などを適切に判断する必要があり、ほんのわずかな量でも印象が大きく変わるため、医師の高い技術力が求められます。
特に頬やほうれい線など、左右のバランスを考慮しながら施術を行わないと、左右差が生じたり、凹凸した印象になる恐れがあります。
また、効果を求めすぎて過剰にヒアルロン酸を注入してしまうと、顔がパンパンに膨らんで見えたり、しこりができたように見えたりするなど、不自然な仕上がりになる可能性があり、医師のスキルやカウンセリング不足によって、術後に後悔するケースも考えられます。
せっかく受けたのに思っていた仕上がりと違ったといった失敗を避けるためにも、事前のカウンセリングで、仕上がりイメージについて医師としっかり確認しておきましょう。
長期的にコストがかかる
前述のとおり、ヒアルロン酸注入は持続期間があり、徐々に効果も弱くなっていきます。
時間の経過とともに、ほうれい線やシワが再度目立ってきたり、ボリュームアップした部位の凹みが気になってきたりすることもあるでしょう。
数ヶ月〜1年を目安にメンテナンスを受けることで、きれいな仕上がりを維持することができますが、長期的に見るとコストがかかってしまうデメリットがあります。
そのため、他の施術方法とも比較し、自身に合った施術を選ぶことが大切です。
感染などの副作用が起こる可能性がある
ヒアルロン酸注入はダウンタイムが少ない施術ですが、以下のような副作用が起こる可能性があります。
- 痛み
- 腫れ、赤み
- 内出血
- むくみ
- 感染
- アレルギー反応
- 血管閉塞
施術後に痛みや腫れ、赤みなどの症状が生じた場合は、1週間程度で自然に治る方がほとんどです。
また、内出血が起きた場合でも2週間以内には落ち着いていきます。
しかし、稀に注入した部位から細菌が入り込んでしまうと、感染症を引き起こす恐れがあります。
症状によっては腫れや熱感などを伴ったり、抗生剤とヒアルロン酸溶解注射を行い、注入したヒアルロン酸を溶解する施術が必要となったりするケースも考えられます。
そのため、施術前のクリニック選びやカウンセリング、施術後のアフターケアには十分配慮しましょう。
医師の技術力によって仕上がりが変わる

ヒアルロン酸注入はどこのクリニックで受けても同じではなく、医師の技術力によって仕上がりに大きく影響がある美容施術です。
特に涙袋や唇は、皮膚が薄くデリケートな部位なので、注入にはより細かな調整を行う必要があります。
また、額や鼻筋の形成は医師のスキルだけでなく、デザイン性も求められます。
ヒアルロン酸注入を受ける際、医師やクリニックを選ぶためにおさえておきたいポイントは、以下のとおりです。
ヒアルロン酸注入の知識や実績が豊富
数あるクリニックの中から、ヒアルロン酸注入に特化した知識と実績を持つ医師を見つけることが、理想の仕上がりと安全性を両立させる鍵となります。
クリニックの口コミはもちろん、公式サイトで症例写真や医師のプロフィール、SNSなどをチェックし、医師の得意とする施術や美的センスを確認しましょう。
特に、症例写真は仕上がりをイメージする上で非常に重要です。事前に確認することで、自分に合った医師を見つけ、安心して施術に臨むことができるでしょう。
丁寧なカウンセリングを行なっている
ヒアルロン酸注入を検討する上で、医師との信頼関係は非常に重要です。
施術内容や料金の説明だけでなく、不安な点や疑問点をしっかりと解消してくれる医師を選びましょう。
カウンセリングでは、悩みや理想の仕上がりイメージを丁寧に聞き取り、メリットだけでなく、副作用やリスクについても詳しく説明してくれる医師が理想的です。
このような医師であれば、定期的な施術も安心して任せることができるでしょう。
万が一トラブルが起きた際も対応している
ヒアルロン酸注入は、まれにトラブルが起こる可能性も考慮しておく必要があります。
万が一の事態に備え、迅速かつ適切なアフターケアを提供してくれる医師を選びましょう。
クリニックによっては、アフターケア体制が整っていない場合もあります。
術後の不安を解消し、安心して過ごすためにも、アフターケアの有無や内容を事前に確認しておくことが重要です。
デメリットを解消!ヒアルロン酸注入の注意点
ヒアルロン酸注入は、高い技術力を持ち、信頼できる医師の施術を受けることで、リスクを回避することができます。
その他に、適切なアフターケアを行うことも大切です。
リスクを軽減し、安心してヒアルロン酸注入を受けるためにも注意しておきたいポイントは以下のとおりです。
注入部位を触ったり、刺激を与えたりしない
ヒアルロン酸注入を受けた後は、肌がデリケートな状態になっているので、注入箇所を触ったり、擦ったりしてしまうと、腫れや内出血などの症状が悪化する可能性があります。
また、注入箇所をむやみに触ってしまうと、感染症を起こすリスクも高まるので、術後1〜2週間程度は頻繁に触ったり、擦ったりしないよう注意が必要です。
また、施術当日からメイクや洗顔は可能ですが、強くゴシゴシと洗ったり、刺激を与えたりしないようにしましょう。
血行が良くなる行動は避ける
施術後に以下のような血行を促進する行動を行なってしまうと、腫れや内出血などの症状が起こりやすくなります。
- 長時間の入浴、サウナ
- 激しい運動
- 飲酒
シャワーは当日から可能ですが、長時間の入浴やサウナなどで血行が促進されると、痛みや腫れが悪化し、ダウンタイムの症状が長引く可能性があります。
また、アルコールを多く摂取してしまうと、血流が促進されるほか、体内の水分量も多くなるので、むくみやすくなる原因になります。
ダウンタイムの症状が落ち着く1週間程度は、血行を促進する行動は避けて、安静に過ごすようにしましょう。
エステやマッサージは控える
施術後、エステやフェイスマッサージで注入した部位に強い圧力や刺激を与えてしまうと、腫れや赤みなどの症状が起きやすくなります。
また、注入したヒアルロン酸が周囲に広がったり、形が崩れやすくなる恐れがあります。
そのため、ヒアルロン酸が定着する1ヶ月程度は、エステやフェイスマッサージを控えましょう。
他にも、セルフマッサージで美顔器を使用されている方も多いと思いますが、特にヒアルロン酸注入後にRF美顔器を使用してしまうと、高周波のラジオ波によってターンオーバーが促進され、ヒアルロン酸の吸収を早めてしまう可能性があります。
効果を長持ちさせるためにも、RF美顔器の使用を控える方がよいでしょう。
まとめ
今回はヒアルロン酸注入のデメリットや注意点について解説しました。
この記事のまとめ
- ヒアルロン酸注入は持続期間があり、効果を維持するためには定期的に施術を行う必要がある
- ヒアルロン酸注入は医師の知識やスキルによって、仕上がりが大きく左右される施術である
- ヒアルロン酸注入の副作用やリスクなども十分理解したうえで施術を行うことが重要
- 施術後のリスクを軽減するためには、適切なアフターケアが不可欠
ヒアルロン酸注入は、手軽にエイジングケアや顔の印象を整えられる人気の美容施術ですが、持続期間や副作用などのデメリットも存在します。
しかし、悩みを解消し、理想の美しさを手に入れられるという大きなメリットがあるのも事実です。
施術を検討する際には、デメリットを十分に理解した上で、慎重に判断することが大切です。
ベルフィールクリニックでは、豊富な知識と高い技術力を持つ医師が、カウンセリングから施術まで一貫して担当します。
患者様一人ひとりの状態や理想のイメージを丁寧に伺い、素顔を活かした自然な仕上がりになるよう、最適な施術プランをご提案いたします。
安心して施術を受けていただけるよう、時間をかけて丁寧に説明を行うことを心がけておりますので、ヒアルロン酸注入にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
当ページの監修医師について

Bellefeel Clinic代官山
院長 兵藤 秀忠
経歴
2012年 藤田医科大学医学部 卒業
2012年 慶應義塾大学病院 初期研修
2014年 表参道スキンクリニック表参道院 入職
2015年 表参道スキンクリニック名古屋院 院長就任
2020年 Bellefeel Clinic 設立