Special Contents

スペシャルコンテンツ
2022.08.25 コラム

ナレッジマネジメントの重要性を多角的に考えよう  第2回:現場での組織力強化の視点から考える①

図研プリサイト 神原由美 2025.03.05

「古くて新しい課題」などと称されるナレッジマネジメント。ナレッジマネジメントにまつわる記述やITツールは近年も増加傾向にあります。様々な情報がデータ化され、ITが発達してきている中、その重要性のみが一人歩きしていて解消に至らない、そんな企業も多く見受けられます。それはなぜなのか?改めて、様々な視点からナレッジマネジメントの重要性を探ってみたいと思います。

第2回:現場での組織力向上の視点から考える ①

ナレッジマネジメントは組織力向上に繋がります!と、われわれツールを扱うベンダーはその必要性を謳います。属人化しているスキルの平準化、からの組織力のアップ。大まかな流れはこういったものです。

しかし、ちょっと大まかすぎやしないか?個人のスキルがアップしたところで、チーム、組織、企業の叡智として活かされなければ破綻してしまう考えでは?

と、いうことで、この一足飛び感を払拭すべく、今回は次の3段階に分けて考えてみたいと思います。

 

   ① 知識を土台とした個人の成長

   ② 心理的安全性が促進する情報共有

   ③ 組織知の質を高め、イノベーションを加速する多様性

※第1回目の記事はこちらからご覧ください。

「ナレッジマネジメントの重要性を多角的に考えよう  第1回:2度の失敗史から考える」

知識を持たないことが生み出す「不安」

知識の基礎がないと自信を持って言葉を組み立てたり、考えを表現することは困難です。特定の業界であればなおさらですし、業界特有の知識を持つのと持たないのとでは、現場で発言・意見する機会も回数も異なってきます。知識やスキルの属人化は、時としてそれを持たない(もしくは知識・経験が浅い)個人にとっては、業務に従事することに対しての「不安」を生む原因となります。そしてこの「不安」は、個人のスキルやパフォーマンスを低下させる要因になり得ることが、神経学者らによって脳科学的に明らかにされています。

不安を感知したアーモンドが仕事のパフォーマンスを低下させる?!

「知らないことが原因で不安になるのであれば、知る努力をすればよいのでは?」そんな風に思われるかもしれません。しかし、既に沸き起こってしまった不安はその「知る努力」や「学習」に割かれるべき脳の作業領域(ワーキングメモリ)に影響を及ぼしてしまいます。PCのメモリで考えるとわかりやすいですが、脳の作業領域とは、今頭にあることを留めておくための「知能の作業台」です。不安は、本来このワーキングメモリという脳領域で消費されるべきエネルギーを侵す(先んじて消費する)性質を持ちます。というのも、不安はアーモンドとも称される偏桃体の持つストレスシステムHPA系を作動させるためです。このアーモンドは、私たちの祖先が現代よりはるかに危険の多い世界で生きのびるため、敏感に危機を察知するよう発達してきました。現代世界において、厄介なことにアーモンドは「不安」を感じてもこのストレスシステムを作動させるため、結果として学習意欲の低下や、個人のパフォーマンス低下に繋がってしまいます。

ナレッジマネジメントは個人の「不安」を払拭するカギ

知識や情報があることを知らないと、そもそも探すこともできないですし、メンバーによっては無知や無能をさらしているようで余計に不安を抱える要因になりかねません。ここで重要になってくるのがナレッジマネジメントです。社内にある情報を必要な場面で知識として誰でも取り出せる。そんな環境をチームや組織のベースとして築ければ、メンバーの「知識不足」からくる不安の軽減に繋がります。不安が払拭されれば、脳の作業領域は学習により消費すべきエネルギーを得られるため、個人の業務パフォーマンスが向上します。結果として、業務に対する自信や発言の増加、成果物のクオリティー向上にも繋がります。弊社ナレッジマネジメントシステムのユーザー様からも、「誰かに尋ねなければわからなかった情報に自らたどり着けるようになった。そのことで、知識の収集時間の削減はもちろん、対人ストレスが軽減した」との報告を受けています。ここでの対人ストレスは、「質問することで他者の時間を割いてしまう」ですとか、「こんなことも知らないのか、と思われてしまう(のではないか)」という不安そのものです。「知識」を土台とする環境が不安を払拭し、個人のパフォーマンスを向上させる実例です。

知識をデータベース化することがナレッジマネジメントではない

ここまでお目通しいただいた皆様の中には、「いや、その土台作るのが難しいから困っているのだが。」と感じた方が多いのではないでしょうか。確かに、社内に長年蓄積されたデータを、誰でも取り出しやすいようきれいに整備したり、新たにデータベースを構築しようとするとかなりの工数がかかります。しかし、我々はナレッジマネジメントの本質は「情報の共有と活用」にあると考えています。企業がプロダクトを製造し、ソリューションを提供し続ける限り、社内には新たな知識や情報が増え続けていきます。情報のメンテナンスはされるに越したことはないですが、目的化してしまわないことが重要です。

現状そのままで即サービスイン!メンテナンスの負荷を最小限に抑えたナレッジマネジメントシステム

ファイルサーバーやデータベースなど、既存のデータ保管場所を整備せずともご利用いただける、ナレッジの活用に特化した新しい形のソリューション。それが「Knowledge Explorer」です。システムに搭載しているAIが自動で参考となるドキュメントをピックアップして通知するので、データ整備をほぼ必要とすることなく、社内の有用な知識活用を促進できます。また、Officeアドインにより起動するので、新たなシステムを導入するという意識なく、個人の情報収集スキルの向上を実現する土台の構築が可能です。

  参考となるドキュメントを自動通知「PUSH通知」

  自動で類似テーマの文書をピックアップ「類似テーマ検索」

まとめ

チームや組織に属するメンバーが必要な場面で知識を活用できれば、発言の増加や成果物のクオリティー向上などパフォーマンスアップに繋がります。これは、野中郁次郎教授が提唱されている「SECIモデル」の中で言うと、「共同化~表出化」 のプロセスに相当します。知識不足からなる「不安」を払拭する土台を築き、メンバー個人個人の成長を促す手段として、ナレッジマネジメントは非常に重要と言えます。 

では、知識の活用により成長する個々人のスキルをどのように組織としての力に変えていけばよいのか。次回は情報共有のカギを握る、組織の「心理的安全性」の視点から、「ナレッジマネジメント=現場での組織力の向上に繋がる」について考えていきたいと思います。

<div class=”iframely-embed”><div class=”iframely-responsive” style=”height: 140px; padding-bottom: 0;”><a href=”https://www.presight.co.jp/lp/detail/importance-of-knowledge-management-220825-02.php” data-iframely-url=”//cdn.iframe.ly/api/iframe?card=small&url=https%3A%2F%2Fwww.presight.co.jp%2Flp%2Fdetail%2Fimportance-of-knowledge-management-220825-02.php&key=64a70c69d42ea77a8736f99ae8038faf”></a></div></div><script async src=”//cdn.iframe.ly/embed.js” charset=”utf-8″></script>

一覧に戻る