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2022.03.11 マーケティング便り

ロシアのウクライナ侵攻、識者はどう見ている? [マーケティング便りvol.42]

図研プリサイト 神原 由美 2025.02.28

東日本大震災から今日で丸11年になります。「もう、11年」、「まだ、11年」。皆さんはどう感じておられるでしょうか。11年前のこの日、まだお腹にいた長男の成長を見ると、時間の流れの早さを。同時に、多くの生命の営みが奪われ、未だに避難生活を送る方が3万8000人以上いることを思うと、震災の真の脅威を感じざるを得ません。

そして現在進行形で起こっているウクライナでの惨事に思いを馳せるといたたまれなくなります。また、かつてネット限定販売されていた「処理済み」プーチン印を購入しようとしていたことを思い出し、、、経緯を静観していた息子にも「ママ、プーチン好きなんだよね?」と言われ、、、さらにいたたまれない今日この頃です。

今回のピックアップ記事はこちらです。

ロシアのウクライナ侵攻から二週間が経過しました。連日の報道では、誰もが情報発信できるSNS時代を反映して、戦火の只中に居る民間人の視点で、痛ましい映像が伝えられています。泥沼の様相を呈していますが、果たしていつどのように終わりを迎えるのか。今回のピックアップ記事では、当代きってのロシア通 佐藤優氏が、得体のしれない国ロシアの内情や論理を解説しており、戦闘は終局面に近づいていると予想されています。

「知の巨人」と称される佐藤優氏は、私がリスペクトする作家の一人です。多くの書籍の中でソ連解体時の原体験や対露外交について、またロシア文学から得る学びについて記されています。この記事のような、佐藤氏特有のインテリジェンス視座からの言及には、なんだか小説の一節でも読んでいるかのような気にさせられます。「本当にそんなことがあるの?!」と思ってしまうような見解も多々あるわけですが、豊富な情報源や歴史に裏打ちされているため、信憑性を帯びます。ただし、同意できるかは別の話、だとは思います。(ことウクライナ情勢については、鈴木宗男氏とセットでロシア擁護者と名指しされていたりもします)

記事の終盤に、「日本やアメリカのメディアは、そういったごく一部の事象を、プリズムをかけて大きく取り扱っています。ニュースとはそういうものなのです。」とあります。情報規制は社会主義圏で取られる措置というのが、我々の考えるところかと思います。しかし、日本でも同等の実態があるかと思うと、恐ろしいです。更にフェイクニュースなど出回った日には何が真実なのかわからなくなります。だからこそ、佐藤氏の言う内在的論理、までは難しすぎるので無理だとしても、歴史であったり、そこから成る国民性であったりは「知る」ことが大事だなと思います。できる範囲で。

ちなみに、プーチン大統領著の「ロシア人とウクライナ人の歴史的な一体性について」という論文では、1,000年以上も昔のキエフ大公国まで歴史を遡っているとのこと。ウクライナへの執着が冷戦敗北後の30年で醸成されたものではないことが伺えます。ウクライナ側からしてもしかりです。国境が接している故の断続的な危機は、島国で独自の文化を育んできた日本人には少々想像が困難なように思えます。

「地震・雷・火事・おやじ」こどもの頃、皆さん一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。我々日本人にとっての危機をうまく表現している言葉なのだそうです。とあるユダヤ人作家の半世紀前の私見ではありますが、ジェノサイト・戦争(もちろん唯一の被爆国ではあるわけですが)また迫害・差別のような人災や、伝染病がない点が興味深いとされてます。その大きな特徴として、一過性であり、無差別であることが挙げられ、故に危機は「耐え忍べば過ぎ去るもの」というのが日本人の通念である。との見解です。確かに興味深い言葉です。まさに、日本人の内在的論理といった感じでしょうか。コロナウイルスへの対応など如実に当てはまるなと思います。今回ウクライナでの「全ロシア」というイデオロギーによる侵略や、各地で勃発する宗教対立などの脅威は断続的であり、また対象が明確です。日本人の危機とは異質です。しかし、災害により多くの犠牲が払われる事実は全世界共通です。

一刻も早い事態の終息を願って止みません。また、あらゆる災害の傷を風化させてはいけないと強く思います。「もう、11年」、「まだ、11年」。感じ方はそれぞれかと思いますが、しっかり感じることが重要なのだと思います。そしてできる範囲で、どんな形でも、災害後の未来を持続的に支援していければ。そんな風にも考えます。(考えてるばかりでなかなか実行に移せない私ですが。成長した息子とハンコではなく平和について話し合う時間を大切にしたいです)

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