高所得層の働く女性は子持ちが多い!?[マーケティング便りvol.44]
週の初めは雨で肌寒く、風もありましたが、近所の桜は例年より長く咲いている気がします。
なんでしょう、どこかに置き去りにしてきた「健気さ」を感じさせられ、身に沁みます。今年はサクラの前で記念写真を撮れた新入生も多かったかもしれないですね。5年生になった長男は、クラス発表のため学校に出向き、毎年のことながら大興奮で帰ってきました。特に固定でつるんでいる子が少ないタイプのためか、誰と同じクラスでも新鮮に感じるようです。
クラス替えかぁ、ドキドキしたよねー、などと遠い昔に思いを馳せつつ、フリーアドレスって感覚的に近いものが味わえたりするのかしら?と妄想しながら、本日もテレワークにて勤しみます。
今回のピックアップ記事はこちらです。
子供のいる女性は、いない女性よりも収入が少ない。かつてはその傾向がありましたが、アメリカでは近年、逆転現象が起きているそうです。たしかにアメリカの映画やドラマでは、経営者や政治家など社会的地位が高いワーキングママがよく登場します。そこでは夫が献身的に妻のキャリアをサポートするシーンが出てきますが、もう見慣れた感すらあります。一方、日本のドラマで描かれるキャリアウーマンと言えば、決まって独身かシングルマザー。記事によると、高所得層の女性に子供を持つ比率が増加し、逆に中低位層で子持ちの割合が低下しているとのこと。だとすれば、収入が低いため子供を持つことを諦めたという見方もできます。格差が広がったということなのかもしれません。
以前ピックアップした「ブラザーペナルティー」について書いている著者の記事です。労働経済学・家族の経済学を専門とされているようです。身近に潜む「ペナルティー」というネガティブな視点で切り込んでいるコラムが多く、興味深いです。追及されているのは「人生の幸福とは何か」なのかな、と思います。そんなタイトルも多いので。
どの視点から書くのが適切か。。。とても多く考えさせられるテーマです、ワーキングマザーの実態。高所得層10%の出生率が増えて、その他の層では減少、もしくは横ばいなのだとしたら、少子化に歯止めはかけられません。ただでさえ、先進国では出生率自体「2」を下回っています。
コロナ禍で浮彫になりましたが、日本ではスーパー、保育、介護や医療など社会機能を維持するために必要な仕事に従事する「エッセンシャルワーカー」の多くは女性です。一般的に、賃金は低い職種です。女性活躍や管理職の女性比率上昇など掲げることが潮流となっていますが、エッセンシャルワークに視点を向けると女性であり、ワーキングマザーは幾分昔から大活躍しています。
いわゆる「知的労働」ですとか、能力主義への対価が多く支払われる世の中なので、教育・学歴重視になり、こどもの教育への投資も拡大します。こうなってくると、所得格差≒教育格差に繋がります。こどもを諦めずとも、1人への投資に集中してしまう。こういった傾向もあるのかもしれません。
もちろん、知的労働が重視される世の中だからこそ、マザーの働き方が多様化しているのは事実ですし、一定の業界やその企業内での男女の賃金をはじめとする諸々の格差は是正されつつあるかと思います。こう考えると、「Me Too」などは横軸の運動なのだな、だから作用するのかな、とも感じます。エッセンシャルワーカーと知的労働というレイアーの格差をどう解消するか。教育格差による貧困の連鎖にどう歯止めをかけるか。社会全体の大きな大きな課題だなぁと、もどかしくも感じてしまいます。
高所得の部類には入らないにしろ、私も知的労働に従事する側のマザーの1人です。
政治家や運動家、シンガーソングライターになって「現代にドロップキック!」なんて歌詞をくらわす、そんな大それた勇気はない1人のちっぽけなサラリーマンですが、身近なペナルティーに気づいて少しずつ是正していくことで、こども、じぶん、家族、身近な人たちが「幸せ」だと思える余裕が、時間的に、経済的に、精神的に確保できる。そんな社会がちょっとずつ広がればいいなと思います。
(女性の社会進出と未婚・晩婚化と少子化の加速がよく結び付けられますが、「草食系男子の増加」などという視点からも、是非、どこかの学者さんに切り込んでほしいなぁと。超個人的に思っています)