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2022.06.17 マーケティング便り

肉体的にピークを迎えても、国際大会に出られない?[マーケティング便りvol.48]

図研プリサイト 神原 由美 2025.02.28

本日、横浜では最高気温が2日前の+10℃とのこと。

今日は雨は降らなさそうでありがたいのですが、一気に蒸し暑いと熱中症も心配です。小学校などでは屋外活動時には原則マスクを外す方針が通知されています。しかし、外しているときは会話はNG。黙って体育に勤しむのも難しいだろうと思いつつ。

また、3年ぶりにプール授業解禁の地域も多く、スクール水着の品切れも続出しているとのこと。プールなし、マスク着用生活でコロナ以外のウイルスからもシャットアウトされてきたため、うちの子どもたちはコロナ禍でこれといった病気をしていません。一気に色々もらってくるのではないかと思うと少々憂鬱になりますが、マスク無しが通常の生活に戻るには避けて通れぬ道。少なくとも、友達や先生の表情が見れる学校・保育園生活を送れる日常は取り戻したいなと思います。

今回のピックアップ記事はこちらです。

物議を呼んだワリエワ選手の北京オリンピック出場容認ですが、フリー演技では別人のようにミスを連発し、サイボーグのような印象だったロシア女子フィギュアスケーターに人間らしさが垣間見えました。ここ数年来、スポーツ選手ピーク年齢の若年化が進んでおり、特に女子のフィギュアやゴルフなどでその傾向が顕著な気がします。若きニュースターの誕生はどの分野においても待望されますが、ピークアウトがあまりにも早すぎると、その後の長い人生が心配になってしまいます。

専門家によると、女性の若いスケーターは腰と肩の幅が細いために空中で速く回転でき、高難度のジャンプを難なくこなせるという利点があるそうです。年齢制限が「17歳」に引き上げられた女子フィギュアスケート。17歳でも十分若いではないか!!と思ってしまうのですが。実際に、4回転ジャンプを成功させているロシア勢や、スケーターの登竜門であるノービス選手権にて日本歴代最高得点を叩き出した島田選手の年齢を鑑みると、フィギュア界において「17歳」は決して若くはない。そう思わざるを得ない現状です。

フィギュアに関していえば、演技構成点というなんとも素人からはわかりにくい採点ルールが設けられています。「音楽の世界観にふさわしい演技をしているかの評価」などといわれても、正直それはもう個人の感想でしかないのでは…と、フィギュアファンを敵に回しかねない所感もあり。ただ、そんな素人が見てもワリエワ選手の演技はため息が出るほど美しいです。これが若さゆえに成せる演技なのだとしたら。「17歳」の壁は選手本人にとってどう映るのでしょうか。

東京五輪の女子体操種目で、アメリカ代表のバイルズ選手が自身のメンタルヘルスケアを優先し、競技を棄権したことも記憶に新しいかと思います。当時彼女は24歳。それでも若いと思いますが、自分で判断できる年齢にあった、と言えるかと思います。健康問題、ウェルビーイング。特に10代前半の選手であればその判断は難しいでしょうし、大人の視点で選手たちのことを思い、環境整備しなければならない部分もあると思います。

視点は違いますが、高校野球では今年行われたセンバツ大会より、投手に対し1週間で投球数が500球に達した場合(登板中に達した場合は打者との対戦が完了するまで)、それ以上投げることを認めない制限が設けられました。「肩は消耗品」と言われると少々聞こえが悪いですが、アメリカでは昔から投手の身体を考え、ガイドラインとして年代ごとに投球制限が設定されています。ただ、こと日本の高校野球に関して言うと、1人の投手が投げ通す姿に感動というか、美学的に捉えられている慣習があったり。松坂率いる横浜vsPL戦、延長17回死闘での250球しかり、済美のエース安樂の5試合772球しかり。令和の怪物が今シーズン成し遂げたような偉業をもって初めて、「日本の宝を守れてよかった。あの時登板させなかった監督の判断は素晴らしい」となるのが現状です。

制限は誰のためにあるのか。紛れもなく、若き選手のためにあるべきです。そしてその制限を設けるのであれば、指導すべき立場、スポーツを観戦する立場、あらゆる立場でその制限を受け入れ、適応していかなければならないんだろうな、と思います。ウェルビーイングで括ると、これは決してスポーツ界だけの問題ではないです。令和の怪物をあらゆる場面で出現させるには、あらゆる場面で「脱・昭和」な生き方を推し進めなければならないなと、昭和生まれはこの記事から痛感させられました。(しかし、こういう場面では「平成」って何かと飛ばされがちだなぁと思います。昭和美学の根強さも痛感です)

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